マンガ大賞という言葉に引き寄せられてまた衝動買いしてしまった。表紙が気になったのと3冊くらいいいかって気分で。ただ青年誌の単行本だったのでちと高い。結果からいうと「可もなく不可もなく」と感じた。ただ読む人は賛否分かれるかもしれない。
なぜならこの漫画は「地動説」の話なのだから。

読者が賛否分かれる理由、星とか天文学が好きな人は楽しめると思う。
パラパラ読みだしてみるとこれが地動説の話だとわかる、読みながら昔を振り返っていて義務教育で「そういえば天動説と地動説の歴史を習ったなぁ」と思い出していた。
僕の記憶では人類の歴史は長らく「天動説」を支持していて地球を中心に、太陽もろもろが地球の周囲をグルグル回っているといった考えが信じられてたとか。宗教とかの関係もあって。
それで頭の良い人が宇宙の中心は地球ですよってことを科学的に証明して「地動説」が現代まで根付いたとかなんとか、うろ覚えだ。
そんで1話を読むと天動説が崇高される15世紀から物語は始まる。
太陽中心説とキリスト教
地動説について言及する際に、必ずといっていいほど、地動説がキリスト教の宗教家によって迫害されたという主張がされる。
「合理的に生きる」のが信条のラファウ、「清廉」で「聡明」で「謙虚」で「有力」と周囲からの人望も厚い少年だ。星が好きで天文学に興味があるところから数奇な運命に巻き込まれていく。
そして地動説に興味を待ったのをきっかけに好奇心につき動かされていく



よく分からなくてもなんか感動する
3巻まで読んでみて、全体像としてはこの物語は「地動説を追い求める人たち」をテーマにしているんだなと。人間の根源にある「好奇心」によって動かされていく人々の物語なんだと感じることができる。

読んでて哲学的で面白いと思う部分もあり納得させられる瞬間も少なからずある。
話が進んでいくと時代が変わったりして、地動説を追い求める人々の人間ドラマが描かれていく。現実の歴史をフィクションとして再現しているようで面白い。味のある描写も魅力の一つだ。
興味を持った方はぜひ一読してみてはどうでしょうか?
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